2024
講義科目名称 :
ポップカルチャー論
英文科目名称 :
Pop Culture
授業コード :
L140
開講期間
配当年
単位数
科目必選区分
半期
1年次
2単位
選択
担当教員
天野 紗緒里
科目ナンバリング:1L329S
実務経験:なし
アクティブラーニングの導入:なし
授業時間外学習時間:4時間/週
添付ファイル
授業種類
ディプロマポリシーと当該授業科目との関連
□専門分野における発想や表現の基本的な能力の獲得
■自己の存在を認識し、創作・研究に向かうこと
■広く社会を認識し、深い創作・研究に向かうこと
■自らの創作・研究を他者に伝えるコミュニケーション能力の獲得
■分野を横断した視野を持ち、積極的に人や社会と関わる能力の獲得
授業形態
■講義
□演習
□実験・実習
科目区分
□基礎科目
□基幹科目
■専門講義・実習科目
□領域別専門科目
□プロジェクト科目
□資格科目(教職課程)
□資格科目(学芸員課程)
授業のテーマ
映画やアニメを題材にポップカルチャーの表象が形成されたり、受け入れられたりする文化的背景を読み解く
授業の達成目標
1)ポップカルチャーの有り様を俯瞰し、流行や慣習にとらわれない人間文化の本質に向き合う力をつける。
2)人類が生み出した文化とステレオタイプに自覚的になることで創作の視野を広げる。
3)文化相対主義的な考え方を身につけることで多様な価値観を持った人との円滑な協働が可能となり創作の幅を広げることができる。
授業科目の概要
この講義では、前半では現代社会がどのように成り立っているか歴史的変遷を理解し、国際化する社会の中で多様化する価値観とどのように関わっていくべきかを学ぶ。後半では、クリエイターをはじめクリエイティブ産業に関わる人たちは必ず文化や社会の影響を受けていることを前提に、映画やアニメなどを題材に創作における表象について理解を深める。
一連の議論を通じて、作品をめぐるさまざまな視点や切り口についてその概要を学び取り、創作に資する視点を獲得できるよう講義を進める。
授業計画
第1回
ポップであるとはどういうことか?
ハイカルチャー、サブカルチャー、ポップカルチャー
授業時間外の学習:興味を持った題材を自分で調べ、自分なりのアプローチの仕方を考える
第2回
文化の多様性こそ創作の多様性
人類進化、多様性、普遍性、特殊性
授業時間外の学習:興味を持った題材を自分で調べ、自分なりのアプローチの仕方を考える
第3回
なぜ文化相対主義が必要か?
文化相対主義、異文化理解、異文化交流
授業時間外の学習:興味を持った題材を自分で調べ、自分なりのアプローチの仕方を考える
第4回
異世界転生でもよくあるやつ〜人種主義はなぜ始まったの?
植民地、社会進化論、自文化中心主義
授業時間外の学習:興味を持った題材を自分で調べ、自分なりのアプローチの仕方を考える
第5回
あなたは偏見とどう付き合う?
ステレオタイプ、オリエンタリズム
授業時間外の学習:興味を持った題材を自分で調べ、自分なりのアプローチの仕方を考える
第6回
異文化としての異世界①トトロの世界観
アニミズム、日本的世界観
授業時間外の学習:興味を持った題材を自分で調べ、自分なりのアプローチの仕方を考える
第7回
異文化としての異世界②呪術廻戦の世界観
不確実性、異常性、シャーマニズム、呪術
授業時間外の学習:興味を持った題材を自分で調べ、自分なりのアプローチの仕方を考える
第8回
異文化としての異世界③鬼滅の刃の世界観
日常の世界と非日常の世界、境界性理論
授業時間外の学習:興味を持った題材を自分で調べ、自分なりのアプローチの仕方を考える
第9回
近代の特殊性①本当の私はどこにいる?
再帰的アイデンティティ、自分探し
授業時間外の学習:興味を持った題材を自分で調べ、自分なりのアプローチの仕方を考える
第10回
近代の特殊性②私を幸せにしてくれるのは誰?
世界の婚姻形態、婚姻の意味づけの変遷、「恋愛」の発明
授業時間外の学習:興味を持った題材を自分で調べ、自分なりのアプローチの仕方を考える
第11回
近代の特殊性③私を肯定してくれる存在
「私だけの神」、スピリチュアリティ、親密性
授業時間外の学習:興味を持った題材を自分で調べ、自分なりのアプローチの仕方を考える
第12回
現代社会と異世界①生きづらいのはなぜ?
生きづらさ、役割と生身
授業時間外の学習:興味を持った題材を自分で調べ、自分なりのアプローチの仕方を考える
第13回
現代社会と異世界②占いをしてみよう!
連続した時間、ライフサイクル、数秘術演習
授業時間外の学習:興味を持った題材を自分で調べ、自分なりのアプローチの仕方を考える
第14回
現代社会と異世界③占いをしてみよう!
オラクルカード演習、人を元気づけたり癒したりする言葉の力、他者と付き合い方
授業時間外の学習:興味を持った題材を自分で調べ、自分なりのアプローチの仕方を考える
第15回
総括
全体の振り返りを行います
授業時間外の学習:興味を持った題材を自分で調べ、自分なりのアプローチの仕方を考える
授業時間外の学習
毎週90分以上、講義関連資料に眼を通すこと。事前・事後学習として、講義内で紹介する映像作品を閲覧することを強く推奨する。
テキスト
なし
参考書・参考資料等
E・サイード『オリエンタリズム』、F・ファノン『黒い皮膚・白い仮面』、その他、講義中に紹介するコンテンツ
履修上の注意
教員は文化人類学の観点から見たポップカルチャーを分析する方法を紹介する。
視野を広げたい、興味の幅を拡げたい人、国際的な活動をしたい人、自分の作品を外国人にもみて欲しい人を歓迎します。
人数制限、必要スキル
授業で使用するソフト等
成績評価の方法・基準
出席20% レポートか課題提出60% 授業への取り組み態度20%
課題に対するフィードバックの方法
毎回の講義で必要に応じて前回のリアクションペーパーに対するコメントシートを配布する。